昔のように、隣近所で一切を取りしきることはもうなくなっていますし、事実上不可能に
なってきています。葬儀の一切は、葬儀社におまかせください。しかし、その前に決めて
おかなければならないことがあります。それは、下記の4項目です。
1. 喪主の決定
2. 会葬者人数の仮定(通夜の予定人数、告別式の予定人数)
3. 日取り、葬儀式場の決定
4. 宗派と菩提寺の有無、他
1.喪主の決定
喪主は故人に代わって弔問をうけるので、非常に重要な立場です。
一般的に夫や、妻が死亡した場合は、その配偶者、配偶者がすでに死亡している場含は、
子供が喪主になります。
場合によっては、他家に嫁いだ娘であっても、故人に最も近い人なら喪主になっても構い
ません。
2.会葬者人数の仮定(通夜の予定人数、告別式の予定人数)
次に、葬儀の規模と予算で、故人の社会的地位、付き合いの範囲等によっても違ってくる
ので、慎重に決めなけれぱなりません。
会葬者人数の仮定は、家族で受け取っている年賀状の数が参考になります。葬儀費は、月
収の3ヶ月分、ともいわれていますが、もう一つの目安になるのは香典です。葬儀の費用は、
葬祭サーピス店の支払い、お寺様へのお礼、会葬者への接待費の3つが主なもので雑費が若
干加わります。香典でこれらの大部分がすめば理想的です。
3.葬儀式場、日取りの決定
故人の希望や会葬者人数をもとに式場を選定するわけですが、費用に直結するので大変重
要です。公営の式場を利用するとリーズナブルですが人気が有るので混んでいます。
民営の火葬場に付随した式場も使い勝手が良いです。以上の式場は通夜葬儀でほぼ100名
以下の会葬者を想定しています。
300名以上来られる場合は他の利用者に迷惑がかかるので、独立している寺院経営などの
式場を借りた方良いでしょう。家族葬の場合は、式場の空き具合は関係ないので比較的
ご希望の時間にあわせやすいですが、集合住宅などで物理的に棺が持ち込めない場合も
有りますので注意が必要です。また、都内では式場や火葬場の数が少ないので空き具合に
よって日延べすることもあります。
日取りは、一般に死亡翌日が通夜、翌々日が葬儀告別式というのが普通で、当日通夜、
翌日葬儀ということもありますが友引の日は、都市部の場合、民間火葬場関係が休日と
なっているので注意します。公営の火葬場は営業していることが多いです。
4.宗派と菩提寺の有無
まず、ご自分の家の宗派と菩提寺の連絡先を確認します。
簡単にいうと、菩提寺というのはその家のお墓が有る寺の事ですが、都営霊園などのお墓
がある家でも戒名や法名を頂いたお寺の檀家と同じことになります。(正式には入檀して
いなくては檀家ではないというお寺もあります。その場合は準檀家といったりします。)
そのお寺の住職に日程の都合を確認して最終的な日取りと時間の確定をします。